ボヘミアンラプソディーのフレディから学ぶアイデンティティの確立とは?
“どんなに名声を得ても
強い分離感で
心が満たされなかった
大物アーティストの
人生から学ぶこと”
今日は大ヒット映画の
『ボヘミアンラプソディー』
を見てきました。
私はクイーンが現役の時を
余り知らない年齢ですが、
ドラマやCMの中でよく流れて
いたので、
良く知るアーティストの一つです。
大学時代に結成したバンドから
超大物になるまでのストーリーを
描いた映画だったので
ヒットする理由がわかった
映画でした。
どんな目線で見るかは
人それぞれですが
私は心の専門家なので
クイーンのリーダー、
ボーカルのフレディの心の在り方に
注目しながら見る2時間でした。
超有名アーティストの方って
自殺をしたり、
短命だったりする方が
多いですよね。
様々なコンプレックスや
強い分離感が取れず、
人から認められても、
どんなに頂点に達しても
心が満たされずに
薬物や整形に走ってしまったり、
飲酒などで
自分を追い込んでしまうような
行動に出てしまう根底の原因は
心の問題だと思っています。
分離感とは何かというと、
『他者と私が分離していると
いう感覚です。
人は、多かれ少なかれ、
誰もが分離感を持っています。
それがなければ、
自分を認識できないからだ。
「私は、私である」と
認識するためには、
私ではない他人が必要である。』
とい意味があります。
分離感が強すぎてしまうと、
自分のアイデンティティが上手く
育てることができず、
心の疲れから薬物やお酒に
走ってしまう方もいます。
幼少期の強烈なトラウマにより
大人になった時には
周りは思っていないのに、
自分だけしか気にしていない
コンプレックスや
周りからの愛をたくさん与えて
貰っているにも関わらず、
自己肯定感の低さから
その愛を受け取れずに
いつまでたっても
心は満たされないのです。
強い分離感のせいで、
『どうせ私は誰からも愛されて
いない。』
『どうせ私のことなんて誰も
気にかけてもくれない。』
『どうせ私のことを
誰も認めてくれない。』
といったマイナスな思い込みを
強くしてしまい
益々、孤立感が
増していってしまうんですよね。
主人公のフレディのように
孤立感が強い人の特徴は
とにかく一人で居るのが辛いので
いつもお祭り騒ぎのような
飲み会やパーティーを開いては
自分の存在感や、
自分は認められている
といった証拠を
他者から得ることで
満たす行為が増えていきます。
人から褒められても、
認められても
世間から名声を受けても
満たされない心は
どうしたらいいか?
それは自分で
自分の存在価値に気付くしか
無いと私は想っています。
『私は価値ある人間だ!』
『私は自分の事が大切!』
『私は自分の事が大好き!』
と自分で自分の価値を知り、
『大切な存在である』
と思えるよう、
過去のトラウマや
コンプレックスを手放し、
誰が何と言おうとも
『私は大切な存在』
と思えるようになれることで
強い分離感が弱まり、
『自分一人で
生きている訳では無い。』
『関わる人への感謝の気持ち。』
『人との一体感。』
を感じる事ができるようになり、
世間に対してマイナスな
物の見方だったのが
物の見方、捉え方が
“愛”に変わった時に
人は大きく成長し、
人生を謳歌できることを
この映画は教えてくれています。
フレディーも人種差別や
貧困により、辛い幼少期を
送っていました。
さらにお父様が厳しく、
宗教的な枠組みでフレディを
育てていたことにより
『自分は何者なのか?』
自分自身が認めるアイデンティティ
探しに四苦八苦した事が
とてもわかりやすく
伝えられた映画でした。
結局彼は
エイズという病気を通して
自分にとって大切なことに気付き
最後は伝説を作った
アーティストとして名を
残す事ができました。
そして45歳という若さで
亡くなります。
なぜ、この時期に
この映画ができたのか?
という目線で考えると、
感慨深いですね。
一つの時代が終わる前に
放映されたのにも
監督、そして今は亡き
フレディから、
『自分に誇りを持つこと。
人との関わりを大切にすること。』
というような
メッセージが込められて
いるのかもしれませんね。
自分を認められない人は
まだまだ大勢います。
一時的な高揚感で
薬物やお酒で
心を紛らわせてしまうような人を
一人でも減らせるよう、
シンプルパフォーマンスセラピーで
過去の辛い体験により作られた
思い込みを手放し、
未来を変えられるような方々を
一人でも増やしていく2019年に
していきます。
この映画、
まだ観ていない方は
オススメです^^
観た方は感想を共有して
くれたら嬉しいです^^